時代の要請に対応して扱う原料はノットからワラ、古紙へと変化してきましたが「誠実」「高品質」「時代の要請に応える技術革新」の精神は、現在まで一貫して当社の企業活動の根底を支え続けています。
製紙業は元来、地域と深く結びついた地場産業の色彩が強い職種です。特に古紙を原料とする当社のスタイルは、事業を通してさまざまな産業との結びつきや美しい富山の環境保全にも貢献できていると自負しております。 近年では海外も含んだ遠隔地とのお取引も増え、紙、板紙ともに国際商品としての存在感が高まっています。古紙も同様に中国や東南アジアなどに輸出されていますが、近い将来、日本が古紙を輸入する国になることも予想されています。価格の変動も今以上に大きくなることは必至です。
そんな中、当社は事務所を一新。地域のシンボルである富岩運河や霊峰立山を一望できるスペースを設け、四季の変化に満ちたこの地の魅力を活かしたおもてなしをするとともに、社員一同、この美しい富山の一員であることを強く自覚し、次代につないでいかなければならないと思っています。新事務所には、創業者 寺﨑治作が築いた礎から現代に至るまでの当社の事業の歩みをご覧いただける企業ミュージアムを解説いたしました。
紙管原紙、中芯原紙合わせて年間9万余トンを生産する独立系メーカーとして、今後もお客様一人ひとり、ご要望の一つひとつにきめ細やかにお応えしていく所存です。
代表取締役 寺﨑 敏治